亜鉛ダイカストの後加工
ダイカストのうち、成形後の後加工が最も省ける亜鉛ダイカストは様々なメリットをもたらす。ダイカストマシンから出てきた成形品が、即、製品になるものもあるが、一般的に行われている後加工を説明する。
1.ゲートの除去と仕上げ
湯道及び湯溜まりと製品をつないでいるゲートを切り離して仕上げる
2.穴明け
単なる穴、ネジを切るための下穴、機械加工する前の下穴等をドリル加工する(亜鉛ダイカストは精密穴寸法、微小径を除き鋳抜きで穴を成形できる)。内径寸法精度を要するときはリーマー加工を追加する
3.ネジたて
雌ネジは、タップ工具によりネジをたてる。大口径ネジは旋盤でネジ切りする。或いは回転中子で鋳造成形する特殊工法もある。雄ネジは小径は植え込みビス、中径はダイス工具加工、中径以上は鋳造成形も可能
4.機械加工
平面とか円周面の寸法精度が高かったり、工具挽き目による光沢を得る場合、又、成形不能なアンダーカット部の加工に、旋盤、フライス盤の工作機械を使用する
5.その他
特殊な加工法であるが、ときには必要な工程に組み込まれる