設計ガイド
均一な肉厚
鋳造品質の向上と軽量化のために肉厚はできるだけ薄く均一にする。 肉厚は小物で0.5~2.0mm、大物で2.0~5.0mm程度とする。
抜けこう配
デザインを損なわない程度の範囲で抜けこう配をつける。 金型から製品が容易に抜けるために必要。
角・隅のR
製造歩留りの向上、金型損傷の低減、品質クレームの低減のために、角と隅には適当な丸みをつける。
アンダーカット
側面にボスをつけて穴をつける場合(A)では、ボスの下方がアンダーカットになり抜けない。特殊な方法もあるがコストアップになるので(B)の形状にするとよい。
おねじ
A:後加工でねじ山を加工
B:金型で成型。小径はできない
C:ねじ部品を鋳込む
雄ねじは(B)以外コスト高となる。
めねじ
A:後加工でねじを切る
B:締めつけビスがセルフタッピングねじの場合の穴で、ねじ加工は不要。
補強リブ
高いボス、広い平面、せまい壁の間等にリブを設けることは、補強の目的のみならず、湯流れもよくなるので、品質の安定化に効果がある。
重厚感のある表面
めっき、塗装をする場合、バフ研磨をして光沢を出した方がはるかに見栄えがするので、重厚感がでて、商品価値が向上する。
表面質感のデザイン
A:絵柄つきのグラス
B:文字彫刻のメダル
C:すべり止め柄つき栓抜き