ダイカストによる多くの特長、利点、利益を各種鋳造法と比較。また、プラスチックとも比較。

プラスチック成形品との比較

 

精度と形状 他の大量生産鋳造法よりも寸法精度の高い複雑な形状の製品を提供することが可能である。そのためデザイン性に優れている。
生産性 短期間で大量に、しかも、ほとんど仕上がった製品を製造することができ、また、切削加工は比較的僅かで済ますことができる。マーケットへの浸透性が早い。
肉厚と強度 他の鋳造法より薄肉にすることができ、鋳物やプラスチック成形加工品より強い製品を作ることができる。
外観と寸法安定性 鋳肌(鋳造したままの表面)がなめらかで、寸法も安定している。
型の寿命 一つの金型で数千から数十万回の鋳造を行うことができるので同一製品を多量に供給することができる。
薄肉軽量 薄肉ダイカストの新しい技術が、軽量化の傾向に適合し、多く利用されている。
表面処理 鋳肌がすぐれているため、めっき、塗装、その他の表面処理を容易に行うことができる。表面カラーの選択の範囲が広い。
ねじ めねじは、下穴を金型のピン(中子ピン)によりつくることができ、また、簡単なおねじは、ダイカストすることもできる。
組立て 他部品との結合用のボスやスタッドなどを設けることにより、経済的に組立てを行うことができる。
鋳込金具 異種金属や非金属性の材料を正確な位置に鋳ぐるんでダイカストすることができる。
リサイクル性 プラスチックは種類が多くリサイクル性が劣るが、亜鉛ダイカストは種類が少なくリサイクル性が高い。
減衰能 亜鉛ダイカストは振動及び音の吸収能力が優れている。